福島スタディツアー

東日本大震災の翌年亡くなった幼なじみ。私はなかなか彼の死を受け入れられず、これまでどうしても福島を訪れることができませんでした。12年経ってやっと浪江に行こうと思うことができ、福島スタディツアーに参加しました。彼の死を乗り越えるための福島だったはずが、私自身が彼の死と大きく関わっているということを正面から突きつけられた福島。これでやっと一歩踏み出すことができたのかもしれません。

福島第一原子力発電所に向かう交差点が近づくとガイガーカウンターの数値が急速に上昇。
12年間帰還困難区域だった富岡町の夜ノ森住宅街はこの4月から制限が解除されました。
やっと手に入れた夢のマイホーム。12年間戻れない間に窓ガラスが破られ荒らされた室内。そこから動物たちが入り込み、家の中は雨漏りと糞尿、動物の死骸で荒れ果てている。売ってしまいたいが誰が買ってくれるのか。今なら国が解体費を負担するという。どんどん更地が増えてゆく。