「もうろうを生きる」

狛江障がい者団体連絡協議会が主催する「もうろうを生きる」の上映&トークが行われました。
私が尊敬するHさんのお嬢様が映画に出演されていることを知り驚きました。しなやかでユーモアのあるとてもステキな方で、お父様のエピソードも紹介されています。
映画の後は西原監督と大河内さん(企画制作)のトーク。そこで報告された映画出演者のその後の人生はとても微笑ましいものでした。
会場からは映画制作にあたっての視点を問うとても深い質問があったのですが、お二人の率直で丁寧な回答、共に考えて行きたいという真摯な対応は、この映画の在り方そのものだと感じました。
盲の人がろうになったのか、ろうの人が盲になったのかによって、その人の母語や文化は全く異なります。もうろうを生きる方々一人ひとりの背景がみんな違うために、お互いのコミュニケーションがとても難しく努力が必要なのだそうです。でも、それはとても大事で価値のあることであり、効率よく伝わることがコミュニケーションではないのではないか。
このお二人の言葉はとても印象的で、今の社会の価値観を真っ直ぐに問うものだったと思います。

素晴らしい企画、貴重な機会をありがとうございました。