狛江市議会初日 全会一致で陳情採択

本日の本会議で、「小田急バスのダイヤ変更によって、買い物や通院が困難になっている交通弱者への対応の検討を求める陳情」が全会一致で採択されました。
東京とは思えない小田急バスのダイヤ改正に対し、狛江市として何らかの対策をとって欲しいという市民からの陳情です。傍聴にいらしていた陳情者の声「ここからがスタートです。地域の人たちのことを思うと一刻も無駄に出来ないのです!」
討論を行ったのは私のみ。
以下、平井里美の討論です。
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「小田急バスのダイヤ変更によって、買い物や通院が困難になっている交通弱者への対応の検討を求める陳情」に賛成の立場で討論します。
小田急バスのダイヤ改正で、午前9時すぎから12時過ぎまでのバス便がない状況となって、2年以上経過しました。この状況を改善しようと、私自身も継続して議会で取り上げ、地域のみなさんと一緒に取り組んできました。
東野川地域をはじめ、駅から離れた地域における交通手段確保の問題は、多くの議員が議会で取り上げてきた、深刻な狛江市の課題です。が、これまで狛江市は、この課題を解決するために、調査をしたり、住民の声を聞いたりする努力を、十分にしてきたと言えるのでしょうか。
「野川地域小田急バス利用者の会」の皆さんと行った調査では、
● 病院やリハビリに通うことができなくなった
● 妻の病院への送り迎えができない。
● 歯医者の予約がとれない。
● 昼ごはんを買うことができなくなった
● 路線バスの運行があったから免許を返納したけれど、返納しなければよかったなど、
当たり前の生活ができなくなったという声が多数ありました。松崎議員といっしょに続けている「困りごと相談」にも、交通の不便に関する相談が増えています。
コロナ禍でステイホームを強いられ、真面目に自粛してきた高齢者のみなさんの運動機能、認知機能の低下は大変深刻です。
外出が減ったことで、歩けなくなった方、立ち上がれなくなった方は大勢いらっしゃいます。救急車で搬送され、帰宅できなくなってしまった方々のことを思うと、残念でなりません。
医療を受けること、食べること、自己実現のための移動の権利は、人として、個人として当たり前の権利です。
高齢者が移動手段を奪われることは、日々の暮らしと健康が失われることです。医療費や介護費用負担増にもつながります。
憲法13条で保障する「個人の尊重、生命・自由・幸福追求の権利の国政における最大の尊重」を実現するためには、地方自治体が個人個人の暮らしに向き合って、政治を作ることが必要です。住民一人ひとりの暮らしに向き合えるのは、市町村レベルだからできることだと思います。
人生100年時代、健康で生き生きと暮らせるまちづくりを掲げる狛江市です。
認知症や引きこもりが深刻化している状況の調査を早急に行い、こまバスの課題、小田急・京王バスの課題、かつて福祉バスとして運行していたみどり号、電動カートの実用化など、今の狛江、これからの狛江の未来に必要な交通対策の検討を求めます。
住民に寄り添う市政であることを期待し、陳情に賛成の討論とします。