新型コロナウィルス感染症が世界を混乱に陥れた2020年。巷に溢れる情報、噂や差別、自由と責任、人とのつながりとディスタンス、そして「生きる」ということ。本当に大切なものは何かを問われ続けた1年でした。 また、恐怖や不安に絡め取られそうになる自分自身と向き合う大事な機会でもあり、多くの出会いを頂き、支えられ、導かれ、自分の未熟さを痛感した1年でもありました。自分に関係の無いことなど何1つ無いのだと教えてくれた数々の出会いに、心から感謝しています。
新型コロナ感染症は、以前から存在していた数々の問題を顕在化させ、声を上げにくい人、立場の弱い人々に犠牲を強いることになりました。昨年4月、自治体議員でネットワークを作り、学び合いながら全国の支援団体と一緒に「新型コロナ災害緊急アクション」を立ち上げました。4月に府中で開催したコロナ困りごと相談会から始まり、狛江市を含め多摩地域5箇所で行った食料支援と相談会。年末年始は東池袋中央公園での食糧配布・相談会。聖イグナチオ教会での大人食堂。昼夜なく駆け回る支援団体の方々から多くのことを学ばせていただきながら、政府交渉、都政交渉にも参加しました。
生きていく術を絶たれる非正規雇用の女性や若者たち。彼ら彼女らの住居を保障する制度がない中で多くの若者、特に女性たちが自死を選んでいます。一方、難民申請が受理されず拘留されていた外国籍の人々は、就労を禁止されたまま仮方面されました。働くな、でも生活の保障はしないと放り出す国の施策は人道的に許されるものではありません。
「誰にも生きる自由がある。当たり前のことを当たり前にしていくために行動する」2021年の決意です。
どうぞ皆様、本年もよろしくお願い致します。