入管法改悪!難民の人権と支援

全国フェミニスト議員連盟国際フォーラム
昨日は中身の濃い議員研修が続きました。
参議院会館で行われた学習会では、入管収容中に亡くなったウィシュマさんの妹さんワヨミさんとポールニマさんのお話、一緒に闘っている駒井知会弁護士から難民認定手続きの運用に関する調査の報告がありました。仮放免の人たちの支援を続ける反貧困ネットワークの瀬戸大作さんからは追い詰められ心や身体を壊していく人々の声、日本人配偶者がいて日本で家族として暮らしているにも関わらず在留資格が得られない当事者の方からの訴えもありました。
国で家族を殺され自らの生命も脅かされるなど、命からがら国を脱出、たどり着いた日本の空港で難民申請をすると、日本ではその途端に入管に収容され自由を奪われます。ほとんどの人は難民として認定されることはありません。昨年の日本の難民認定率は1.95%、それならば第3国への申請をしたいと願っても、日本はそれも認めていません。多くの難民申請者に対して長い収容、仮放免を繰り返し、逃れてきた国に送り返そうとするのです。改正出入国管理法は、3度目の申請を行った段階で出身国に強制送還することができる法律です。
生命と尊厳に関わる法改正に対して、国連人権理事会特別報告者は、国際的な基準を下回っていると批判、国際人権法の下での基本の義務に沿うものにするため、改正法案を徹底的に見直すよう政府に共同書簡を出しています。
2023年8月7日、全国フェミニスト議員連盟は、改正出入国管理法の見直しと女性差別撤廃条約・委員会勧告の遵守を強く要望することを決しました。