8月9日

8月9日は長崎に原爆が投下された日です。毎年深大寺で行われる法要に、狛江の皆さん、調布狛江合唱団の有志と参加させて頂きました。
毎年必ず三鷹からお見えになる富岡マサヨさんは94歳、長崎で被爆された方です。読経が終わってから78年前のことを話してくださいました。
「それはもう、生き地獄です。とても言葉では表せません。目の前で血だらけの人たち、たくさんの命がなくなって行ったこと、目を閉じても、今も浮かんでくるんです…」
「毎年この日には、ここに来ずにはいられません。2度と繰り返して欲しくないからいろんなところで話したいのだけれど、楽しい集まりの中ではあまりに惨たらしい話だからとても話せる話じゃない。だから、こういう場はありがたいのです。」
富岡マサヨさんがこうしてお話ししてくださったこと、心から感謝します。
私の友人のお母様は、78年前の11時2分、長崎から女学校の先生と近くの島に資料を取りに行っていたため爆風は免れました。でも、彼女の人生は被爆による病との闘いだったそうです。生まれたばかりの私の息子を抱きながら「私にはね、同級生が1人もいないの。貴方は平和な世の中に生まれてきてよかったわね」と、頭を撫でてくださったことを思い出します。
昨夜は狛江市の花火大会が雨の合間をぬって華やかに執り行われました。空爆ではなく、空を飾る花火の音。空の上からもきっと花火が見えたと思います。