八王子大学セミナーハウスにて、三多摩議員ネットワーク夏季合宿〈1日目〉
①共通番号いらないネットの原田富弘さんに「マイナ保険証」をめぐる問題について講義していただいた後、自治体議員が地域でぶつかる様々な問題を出し合いました。疑問だったマイナンバーカードの情報の紐付けについて確認することができました。カードを返納する場合は、紐付け情報を解除してから返納することが大事です。
②「発達障害、診断はなぜ増えるのか」長年、精神医療に特化した人権活動に携わって来られた米田倫康さんから、発達障害の診断、投薬治療をめぐる歴史と必要な視点について学びました。
発達障害の診断の根拠、栄養不足等による未発達の可能性など、これまで私自身知らなかったことが沢山ありました。
巧妙かつ大規模な発達障害キャンペーンが展開された結果、発達障害バブルが生じているのではないかとの問題提起。つなげた結果がどうなっているか、必要な支援に結びついているのかどうかの視点が欠かせないことを痛感しています。

八王子大学セミナーハウスにて、三多摩議員ネットワーク夏季合宿〈2日目〉
「会計年度任用制度」問題をどう捉え、どうアプローチしていくか〜公務非正規女性全国ネットワークの活動を通して考えていること〜
公務非正規女性全国ネットワーク「はむねっと」の瀬山紀子さんから、はむねっとの活動、国の動き、職能団体(日本図書館協会)の動きなどを伺い、市民自治、地方自治体の立場から何ができるかを考え合いました。
昨年経団連が発表した報告書、永濱利廣氏「中間層復活に向けた経済財政運営の大転換」について紹介がありました。この報告書は読んでいましたが、瀬山さんからこうした報告書を利用して、地方レベルで学習会を行い、企画財政部にも入ってもらったりして、本当に民間委託でいいのかの議論を起こしていくことが大事なのではないかと提案を頂きました。
参加者からは、都内の会計年度任用職員の任期が来年であることから大規模な雇い止めが行われるのではないか。会計年度任用職員の評価制度が確立されていない。専門性が必要とされる相談員などが会計年度任用職員であることの問題。会計年度任用職員の募集から管理まで各課で行うため、正規職員の事務負担が増大していることなど、各自治体の状況報告があり、課題を共有しました。
私はこれまで議会で取り組んで来たこと、会計年度任用職員と正規職員、それぞれの立場からの相談を通して抱え続けてきた課題を報告。その1つは、会計年度任用職員の手当の保障などについて求めていく際、会計年度任用職員制度を容認する流れに繋がらないようにするためにはどうすればいいのか。もう1つは、自治体だけで解決できない会計年度任用職員の課題を議会で取り上げることに関して、自治体議員として何をどう求めていけば良いのか。これらの疑問について一緒に考えていただきました。解決策があるわけではありませんが、市民のためにと働く職場が、人として尊重され、人が育ち、生きがいを持てる職場になるよう、この問題はこれからもしっかり取り組んでいかなくてはならないと、改めて思います。
こうした制度や法律と関わる問題、人権と関わる問題について取り組むにあたり、私のような政党に所属しない無会派、1人会派の議員にとって「市民自治をめざす三多摩議員ネット」はとても大切なつながりです。自分だけの問題だと思っていたことが、共有することで、国の方向性、社会の変容から生じている問題だということが浮き彫りになります。
6月議会終了翌日からの合宿、疲労困憊状態での参加でしたが、2日間を終え、明日へのエネルギーが湧いて来ました😆 信頼できる仲間たちと学び合えることを心からありがたく思います。