3日間の決算特別委員会が終わりました。8月31日からスタートした9月議会は10月5日まで続きます。
私は8月末に新型コロナに感染してしまっため、今回の一般質問の準備は体力的にとても厳しかったです。そして9月中旬には、人生で最も辛い別れがありました。嵐のような悲しみに家族で立ち向かった1週間は、これまで経験したことのない長い長い時間でした。光の射さない悲しみの深淵にあって、更に深い悲しみにある肉親のことを思い、私自身どこまでも落ちていきそうな日々が続いています。家族も友人たちも、皆同じ思いだと思います。
5年目の議員生活、葬儀のために初めて常任委員会を欠席してしまいました。
でも、決算特別委員会は、朦朧とする意識を奮い立たせながら、令和4年度に予算執行された事業について意義ある質疑ができたと思います。
決算特別委員会最終日、私は討論として、令和4年度一般会計決算を不認定とする意見を述べました。主な内容は以下の通りです。
・・・令和4年度に行われた事業の中には、高く評価できる事業が数多くあります。例えば、コロナ禍でのワクチン接種、在宅療養者への丁寧な電話かけ、食料配布など、職員の皆さんが部署を超えて一丸となって尽力されたことには深く感謝し、評価致します。また、堅実な財政運営やDXの推進、ふらっとなんぶの開設等も評価しています。
しかし、まちづくりの要である「人権」と「市民参加」に関しては、狛江の未来が危ぶまれる1年でした。
狛江市長のリーダーシップで策定した人権条例。狛江に存在する様々な人権課題が明らかになったにも関わらず、新たな事業として取り組まれたのは「人権啓発誌」「人権啓発講演」しかなく、事業費の合計は156万9千円でした。条例が策定されたにもかかわらず、人権課題は事業化されなかったのです。私は、令和4年度の人権に関する事業費は、狛江市の人権問題に対する本気度だと評価しました。
もう一点は「市民参加」のあり方です。市民センター・新図書館整備は、6つの施設の統廃合を伴う事業ですので、基本方針を策定する時は予め市民参加の手続きを取らなくてはならないと条例に定められています。条例を軽視して図書館の分割移転を進めることは、狛江市民の条例への信頼性を失いかねません。
「人権」と「市民参加」は、まちづくりを支え、狛江市の将来を左右する非常に重要な視点だと考えています。そのため、私ひらい里美は、令和4年度一般会計決算は認定できないと判断しました。