鎌倉アルペ難民センター視察

アルペ難民センターは鎌倉と小金井にあり、どちらもイエズス会の修道院だった施設を使って運営されています。小金井市議の片山薫さんに声をかけてもらい、小金井センターの松浦さんに案内していただきました。
鎌倉の住宅街を走り、急なぐるぐる山道を登り切ったところにあるセンターで出迎えてくれたのは、この日8歳のお誕生日を迎えるコンゴの女の子。施設長の有川さんからお話しを伺った後、センターで生まれた2歳になる妹と一緒に施設の中を案内してもらいました。一緒に食べたケバブ風チキン、とても美味しかったです。
アルペ難民センターは、鎌倉と小金井合わせて7カ国19人の難民の方が暮らしていて、事務スタッフ10人(住み込み4人)、ボランティア60人で運営されています。鎌倉のセンターは年間72回の難民セミナーを開き、チャリティーコンサートや地元の小学校など、地域に出かけていくことでつながりを広げているそうです。
住まいをなくした人にとって「住む=地域の人たちとつながること」というアルペ難民センターの考え方に、人が生きていくことの意味を考えさせられました。
コンゴの女の子のお母さんに、お土産に手作りのバッグをいただきました。こんなに素敵で丁寧なお仕事をされているのに、販売することができない… 生きるために働くことを禁止するって、人が生きる権利を認めないということ… アルペ難民センターで暮らす皆さんは、国に帰ることができず日本で懸命に生きていこうと難民申請をして結果を待っている人たちです。この国の難民政策のあり方を、もっともっと多くの人たちと考え合いたいと思います。