【狛江市議会最終日のご報告】
皇族方の「人権と尊厳」を置き去りにした法整備の要請に、反対の立場で討論を行いました。
6月19日の狛江市議会最終日、議員提出議案第3号「皇室の伝統に基づく安定的皇位継承を確保するための法整備の早期実現を求める意見書」の審議が行われ、賛成多数で採択されました。私はこの議案に対し、反対の立場から質疑と討論を行いました。今回の意見書が求める法整備には、非常に重要な視点が欠落していると考えたからです。それは、「皇族という“個人”の人権と人道的な配慮」の視点です。
◆議長の制止を受けながら質疑で正したこと◆
質疑に立ったのは私だけ。皇族方には、信教・職業選択・居住移転・婚姻の自由や参政権など、国民に保障されている基本的人権が公的立場ゆえに著しく制限されていることから、以下の点を質疑しました。
① 「個人の尊厳」への認識
皇族方も私たちと同じ尊厳を持った「個人」であるという認識があるか。
② 女性皇族への人道的負担
婚姻後も皇族の身分を保持させることは、「生まれた身分から生涯離脱できない」という精神的・人道的な負担を強いることにならないか。
③地方議会としての採択の妥当性
人権制限の緩和や人道的配慮の議論が熟していない中、法整備のみを国に求めるべきなのか。
この質疑の際、提出者からは曖昧な答弁が繰り返され、議長からも何度も発言を止められる(「同じ質問はしないように」「自分の考えは言わないように」等)場面がありました。しかし、「歴史や伝統と同じくらい皇族の人権も大切であること」「権利制限についての検討は行ったこと」などを確認することができました。
◆反対討論(要旨)◆
質疑を踏まえ、私は以下の通り反対討論を行いました。
わが国は日本国憲法の下、「基本的人権の尊重」と「個人の尊厳」を最高価値とする民主主義国家です。
皇室のあり方や伝統の重みを議論すること自体は否定しません。しかし、そこに生きる皇族という「ひと」の人生や人権についての議論を置き去りにしたまま、ただ「制度の存続」という形式的な「数の確保」の議論のみを急ぐ姿勢には、強い危機感を抱かざるを得ません。
狛江市は「人権を尊重し、みんなが生きやすい狛江をつくる基本条例」などを有する、人権を大切にする自治体です。その視点に立てば、皇族という「個人」の権利と尊厳に向き合う真摯な議論こそが最優先されるべきです。
伝統の名の下に、特定の個人にのみ過度な人権制限と人道的負担を強いる法整備を、地方議会から拙速に求めることは、わが国の基本理念に反するものと考えます。
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議会では採択されてしまいましたが、これからも「一人の人間の尊厳」を守る政治の視点を大切に、狛江市議会で声を上げ続けたいと思います。
議案提出したのは、辻村議員、しの議員、小木議員、山田みち子議員、太田議員、栗山議員、石井議員。
議案に反対したのは、ひらい、西村議員、宮坂議員、岡村議員、荒木議員、高木議員。
吉野議員は退出されました。


