バスカフェ

毎週水曜日、東京都から委託され新宿区役所の敷地内で行われてきたバスカフェ。行き場をなくして歌舞伎町に身を寄せる若い女性たち、性的搾取から抜け出せず働かされ続ける女性たちの声を聞き、相談に乗ってきたcolboの活動がこの4月から都の委託事業ではなくなりました。
昨年から様々な嫌がらせを受けているバスカフェの活動を保護するのではなく、東京都はcolaboに対して活動を中止するよう求め、委託事業から外しました。
「Colabo と仁藤夢乃さんを支える会」としてバスカフェの見守り活動に参加していると、東京都も新宿区も「歌舞伎町」という とてつもなく大きな性搾取産業の拠点を抱え続ける自治体であることを肌で感じます。
colaboの活動が私に真正面から突き付けるのは、こうした性産業の仕組みや蔑ろにされる女性たちの人権抜きに「まちづくり」を考えることなどできないということです。
昼間有明で行われた憲法集会では、宮古あずささんがコラボへの酷い妨害行為は日本社会における女性への暴力や差別であると指摘されていました。辛淑玉さんは今週行われた記者会見で、レイシズムにミソジニーを加えた差別ビジネスが野放しにされている危険性、差別がジェノサイドにつながった歴史をご自身の経験から訴えています。
格差が拡大し固定化する中、声をあげる人が叩かれ、自由にものが言えなくなっている今の日本社会。より弱い存在を貶めることで気持ち良くなる人々が増加し、匿名性の高いSNSがレイシズムやミソジニー、差別ビジネスを拡大させている。本気で止めなければと思います。