新型コロナ陽性によるホテル療養も、折り返し地点を過ぎました。窓から銀杏の新芽、新緑の丘が見渡せる幸せをありがたく思います。夫と息子は都心のホテルで療養しており、時折LINEで情報交換しています。元々私は熱も症状も普通の風邪程度、息子はほとんど無症状、年度末で忙しさに追われていた夫が一番大変で心配しましたが、やっと症状が落ち着いてきたようです。
自分が当事者にならなければ見えなかったこと、わからなかったことがたくさんありましたので、ほんの一部ですがお伝えしたいと思います。
始まりは娘と夫の胃腸炎。娘のPCR検査結果は陰性でしたが、2日遅れで発熱した夫は陽性と判定されました。夫の検査と結果判定までに時間がかかってしまったので、その間に私と息子に感染してしまったようです。
兎にも角にも、娘と高齢の義母への感染なかったことが何よりでした。義母のデイサービスや訪問リハビリ、息子の高校への連絡など、全てを娘がやってくれ、とてもありがたかったです。
PCR検査結果は、病院によっても検査できる時間帯や結果がわかるまでの時間が異なります。どこもとても丁寧で指示も的確、安心して受けることが出来ました。私の場合、唾液によるPCR検査をしたのは夕刻、その日の22時半頃、医師から陽性結果の連絡がありました。医師がすぐ保健所に届けてくれたので、翌朝には自分でホテル療養を申し込み、次の日にお迎えの車でホテルまで移動することができました。
自宅での体調管理は、MyHER-SYS(新型コロナ健康状態入力フォーム)で行い、そのデータをもとに、多摩府中保健所が電話の問診を行います。我が家には義母のためにパルスオキシメーターが常備してあったので、体調管理の助けとなりました。
指定されたホテルに着くと、LAVITAというホテル療養者向けの健康観察チェックシート入力フォームに健康状態を入力します。
ホテルには看護師が常駐していて、入力データをもとに直ぐ連絡をくれ、体調を気遣ってくれます。皆さんとても親切です。私の場合、耳鼻科の処方箋が必要だったのですが、都内で診療してくれる病院を探したり、かかりつけ医に処方してもらうためのアドバイスなど、随分力になっていただきました。また、若者や外国籍の方もホテル療養しているので、人とのコミュニケーションがない中のメンタルサポートも重要なのだろうと思います。
地域での医療体制、保健所との連携、ホテル療養というシステムなど、とても順調に運営されているという印象です。医療関係者やエッセンシャルワーカーの皆さんのご尽力あってのことだと思いますが、自宅でもホテルでも、今は安心して療養出来る状況にあると思います。